浅草キッド(映画レビュー)|北野武の原点を描いた青春と哀愁の物語

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はじめに

Netflixオリジナル映画『浅草キッド』。
俺がこの作品を観た時、正直「これはタケシの血がそのまま流れてる」って思った。
笑いを目指して必死にもがく青年、芸の世界の厳しさ、そして人情に溢れる浅草の街…。
単なるサクセスストーリーじゃなく、芸人の生き様そのものが描かれてる。

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結論(先に言う)

『浅草キッド』は北野武の原点を知るには外せない1本。
芸に命を懸ける姿勢、人と人との繋がりの温かさ、夢を追う苦しさと喜び…。
映画好きはもちろん、人生で一度でも「自分の夢に賭けてみたい」と思った人なら心に刺さる。


作品の概要

『浅草キッド』はビートたけしの自伝的小説をもとに、劇団ひとりが監督を務めたNetflix配信映画。
舞台は昭和の浅草。芸人を志す若者・タケシ(柳楽優弥)が、浅草フランス座の師匠・深見千三郎(大泉洋)に弟子入りし、芸の世界に身を投じていく物語。


浅草という舞台の意味

浅草は今でこそ観光地ってイメージが強いけど、昔は芸能の発信地だった。
寄席やストリップ劇場、お笑いの舞台がひしめいて、才能を持つ若者が集まる場所だったんだ。
この映画では浅草の街の空気感がすごくリアルに再現されてて、昭和の下町文化の匂いまで感じられる。


柳楽優弥のタケシ像

柳楽優弥の演技は圧巻。
若い頃のタケシ特有の青臭さと破天荒さ、そして「芸で食ってやる」っていう執念が全身から滲み出てる。
単なる物真似じゃなく、「もしこの時代にタケシが本当にいたらこうだろうな」って納得させられる。

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大泉洋の師匠像

大泉洋演じる深見千三郎は、厳しいけど愛情深い師匠。
タケシに「舞台に立つ意味」「芸人としての覚悟」を叩き込む姿が胸を打つ。
この師弟関係があるからこそ、のちのビートたけしが誕生したんだと痛感する。


音楽と映像美

桑田佳祐が歌う主題歌「Soulコブラツイスト〜魂の悶絶」は、映画に完璧にハマってる。
浅草のレトロな街並み、劇場の明かり、芸人たちの汗と涙…。映像が音楽と一体になって観る者の感情を揺さぶる。


良かった点

  • 師弟関係の描写がリアルで泣ける
  • 浅草の文化と時代背景が丁寧に描かれてる
  • 柳楽優弥と大泉洋の芝居が鳥肌もの
  • 芸人という生き方の美しさと切なさを描き切ってる

微妙だった点

  • テンポがゆっくりで人によっては冗長に感じる
  • 北野武を知らない若い世代には感情移入しにくい部分もある
  • Netflix独占配信なので、他のサブスクでは観られない

まとめ

『浅草キッド』は、北野武という怪物のルーツを知るには最高の映画。
師弟の絆、夢に賭ける若者の苦悩と喜び、人情に満ちた浅草の空気…。
ただの映画じゃなく、「生き方そのもの」を見せてくれる作品だと思う。


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