アニメで人気を爆発させた『チェンソーマン』が、ついに劇場で帰ってきた。
今回は“レゼ篇”を中心に描く映画版。
テレビシリーズの続きとしても、単体の作品としても、めちゃくちゃ見応えがある。
この記事ではネタバレなしで、映画の見どころや映像のクオリティ、感じた本音を正直にまとめる。

作品概要
『チェンソーマン レゼ篇』は、藤本タツキ原作の人気漫画を基に、アニメスタジオMAPPAが制作。
2025年9月19日公開、現在全国で上映中。
物語はアニメ版の続編で、デンジと“謎の少女レゼ”の出会いから始まる。
恋か罠か──その答えがわかるのはスクリーンの中だ。
MAPPAの描く映像はもはや“狂気の域”。
血飛沫、煙、雨、感情、すべてが映画館の暗闇に突き刺さる。
アニメを観てた人はもちろん、初見でもストーリーに入りやすいテンポになってる。
ネタバレなしの感想
とにかく、映像の迫力がエグい。
テレビシリーズよりも演出の密度が高く、音の立体感も桁違い。
“レゼ”の登場で物語のトーンが一気に変わるんだけど、その転換が自然で心をえぐってくる。
静と動のバランスも完璧。
日常の一瞬が妙にリアルで、そのあと地獄のようなアクションがぶち込まれる。
MAPPA特有の絵の重さと、映画館の音圧が合わさって“圧倒的没入感”。
個人的に一番刺さったのは、「デンジの孤独」が静かに描かれてるところ。
血も戦いも多いけど、それ以上に“人間の心の残酷さ”を感じる。
このあたりが、ただのバトルアニメと違うところなんだよな。
見どころポイント
- MAPPA史上最高クラスのアクション演出
刃と血と炎のぶつかり合い。ここだけでチケット代の元が取れる。 - レゼの存在が物語を根本から揺さぶる
彼女がただのヒロインじゃないってところが、物語の深さ。 - 音響とライティングのこだわりが異常
4DX、IMAX、Dolby Cinema版もあり。映像体験としても完成度が高い。 - “終盤の静寂”が心に残る
激しさのあとに訪れる“静”が切なすぎる。
注意点
- 前作アニメを観ていないと、一部キャラや背景が掴みにくい。
- 100分という上映時間の中でテンポが速く、展開についていけない人もいる。
- “明るい映画”ではない。重くて痛い。それでも目が離せない。
こんな人におすすめ
- 『チェンソーマン』アニメや原作が好きな人
- アクションの映像表現が好きな人
- 人間ドラマもちゃんと味わいたい人
- 感情を揺さぶる“ダーク系作品”を求めてる人
逆に、ゆるい日常系やハッピーエンドだけが観たい人には重いかも。
でも、観終わったあとの余韻は確実に残る。
原作との違いと演出の深み
映画版『レゼ篇』は、原作をほぼ忠実に描きつつも、映像ならではの演出で感情を強く打ち出している。
特に“デンジとレゼ”の関係性の描き方は、漫画よりも静かで、より「現実的な痛み」を感じる構成になっている。
漫画ではテンポよく進むエピソードも、映画では“沈黙”を活かした間で表現されていて、観客がデンジの孤独に寄り添いやすい。
また、MAPPAの照明演出が神がかっている。
雨に濡れた夜の街、ネオンが反射する水たまり、レゼの笑顔の奥にある影。
光と影の対比が、物語の「裏と表」を象徴しているようで、スクリーン越しでも息を呑む。
“戦うだけの映画”ではなく、“生きる理由を探す物語”として描かれているのがこの劇場版の真骨頂だ。
音と音楽のチカラ
本作のサウンド設計はとにかく緻密。
静かな雨音のシーンから、チェンソーが唸りを上げる轟音まで、音のコントラストが極端に設計されている。
特に戦闘時の音圧は、映画館のスピーカーが震えるほどで、観客を“その場にいる”感覚に引きずり込む。
挿入曲の使い方も巧妙で、セリフがない場面でも音楽が感情を補完してくれる。
音楽監督のコメントによると、今回は「デンジの心拍数を意識したリズム構成」を意図しているらしい。
心臓がドクンと鳴るたびに、観てる側の鼓動もシンクロしていくような感覚。
こういう“生理的な没入感”を作り出せるのは、やっぱりMAPPAのチームならでは。
入場特典とファンの熱狂
上映初週からSNSでは「レゼ篇観た人専用タグ」で感想が爆発。
特に限定の入場者特典(描き下ろしミニ冊子や複製原画カード)は、ファン心を直撃してる。
劇場によってはすでに配布終了している場所も出ているため、欲しい人は早めに行動したほうがいい。
レビューを見ても、「映像の完成度が高すぎてもう一回観たくなる」「レゼの表情で泣かされた」といった声が多い。
SNS上では「#レゼ篇3回目」「#チェンソーマンIMAX」など、複数回鑑賞する人も目立つ。
ここまでリピート率が高いアニメ映画は、近年でもかなり珍しい。
今後の展開と期待
この映画で物語はいったん“区切り”を迎えるが、原作ではまだ続きがある。
次の章に繋がる伏線もいくつか仕込まれていて、ラストの一瞬に「次への匂わせ」があるのも見逃せない。
観終わったあとにもう一度アニメ版を観返すと、全然違う感情になるはず。
もしまだ観ていないなら、アニメ版『チェンソーマン』→劇場版レゼ篇の順番で観るのがベスト。
ファンの間ではすでに「次は“ボムガール篇”が来るのでは?」という予想も広がっている。
この勢いと熱量を考えれば、続編制作の発表もそう遠くないはずだ。
サブスクで観るならアマプラがベスト。理由は → Amazonプライム・ビデオの強みと弱点を本音レビュー で解説してる。
まとめ
『チェンソーマン レゼ篇』は、アニメファンも映画好きも観る価値あり。
MAPPAが本気で描いた“愛と暴力の境界線”を、ぜひ劇場で体感してほしい。
血と音と感情の濁流に飲まれる2時間。
これぞ“スクリーンで観るべきアニメ”のひとつだと思う。

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