パルプ・フィクション ─ タランティーノが仕掛けた狂気とユーモアの傑作

レビュー

はじめに

映画好きの俺がどうしても語りたくなる一本が、タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』。
1994年公開、もう30年近く経つのに未だに色あせない。というか、むしろ今観ても「新しい」と思わせる異常な映画。
群像劇なのに全部がバラバラに転がっていって、最後にピタッとハマる。これを初めて観たときの衝撃は、今でも忘れられない。

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俺がこの映画を好きな理由

  1. 台詞のセンスが異常にいい
    普通の会話なのに、なんでこんなにかっこよく聞こえるの?って思う。
    特に「ビッグ・カフナ・バーガー」のシーンは伝説。ハンバーガーを食うだけで緊張感と笑いが同居してる。
  2. 音楽と映像の融合
    サントラが全編にわたって最高。オープニングの軽快さからラストの静けさまで、音楽で全部コントロールされてる感じ。観終わった後もBGMが頭から離れない。
  3. 時間軸のトリック
    物語は順番通りじゃなくてシャッフルされてる。でも最後に「あ、そういうことか」って繋がる。この手法は後の映画にめちゃくちゃ影響を与えたと思う。

あらすじ(ざっくり)

殺し屋コンビのヴィンセント(ジョン・トラボルタ)とジュールス(サミュエル・L・ジャクソン)、ギャングのボス、ボクサー、チンピラ夫婦…。
それぞれのエピソードがランダムに進むように見えて、ラストでは全体像が見えてくる。
ただしストーリーを追うよりも、「その瞬間の会話やシーン」を楽しむ映画。


印象に残ったシーン

  • ミアとヴィンセントのダンスシーン
    ただのダンスなのに永遠に語り継がれる。タランティーノの映像センスが爆発してる。
  • ジュールスの聖書朗読シーン
    これがまた痺れる。笑えるのに重い。サミュエル・L・ジャクソンの存在感はここで不動になったと思う。
  • ボクサーのブルース・ウィリス編
    この映画の中でも一番ハードボイルド感があった。ラストの解放感はヤバい。

誰におすすめか

  • 台詞や会話劇に痺れる人
  • サントラが好きで音楽映画的な楽しみ方をしたい人
  • 「映画を語る文化」に触れたい人
  • タランティーノ作品をまだ観てない人の入口にも最適

配信状況(2025年現在)

  • U-NEXT:見放題に入っていることが多い
  • Amazonプライム:レンタルでサクッと観られる
  • Netflix:時期によってラインナップに入っていることも
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俺の考察

『パルプ・フィクション』って、暴力映画だと思って観ると肩透かしを食らう。
血は出るけど、それ以上に「会話の間」「無駄話の妙」が映画を支配してる。
つまりこれは“会話で観客を惹きつける映画”。アクションや爆破シーンじゃなくて、タランティーノは台詞と間で魅せてるんだよな。

で、観るたびに思うのは「これって映画の自由さそのもの」ってこと。
ストーリーを順序通りに語らなくてもいいし、日常の会話が物語を牽引してもいい。
だからこそ、多くのクリエイターに影響を与え続けてるんだと思う。


まとめ

『パルプ・フィクション』は、映画史に残る傑作っていう言葉じゃ足りない。
俺にとっては「映画の見方を根本から変えてくれた作品」。
暴力的で笑えて、スタイリッシュで、哲学的。
一度観ればわかる、「タランティーノの映画を語らずに映画は語れない」ってこと。


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